筋・筋膜性疼痛症候群(きん・きんまくせい とうつうしょうこうぐん、Myofascial Pain Syndrome:MPS)は、筋肉が原因となって痛みやしびれを引き起こす病気です。
通常、我々が急激に重い物を持ったり、無理な姿勢等により繰り返し筋肉に負荷をかける
と筋肉に微小損傷が発生します。いわゆる筋肉痛の状態です。通常、この痛みは数日程度で自己回復をします。
しかし、さらに、繰り返し筋肉に負荷を与えたり、寒冷にさらされたりりで、血行の悪い状態を作ると、その部分が痙攣(けいれん)状態になり短期間で自己回復できなくなります。
この状態が筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)になった状態です。
筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)では一般的な筋肉痛とは異なり、痛みやしびれの強さが相当激しいものになり、更に痛みやしびれの範囲が広範囲に発生します。
筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)は以下の病気として、誤った診断をされることがあります。
•顎関節症•五十肩•緊張型頭痛•テニス肘
•椎間板ヘルニア•脊柱管狭窄症•椎間板症•腰椎すべり症
•変形性膝関節症•変形性股関節症•頸肩腕症候群•腱鞘炎•半月板障害 他
また、発生した筋肉の部位により、以下のような症状が出ることがあります。
•非回転性めまい•耳鳴り
筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)であるかどうかの診断は、筋膜性疼痛症候群(MPS)の存在自体が日本ではほとんど知られていなく、レントゲン、MRI、血液検査など一般的に行われる検査では目で見える結果として現れないため、一般の医療機関では診断、治療が困難です。
筋・筋膜性疼痛症候群の治療においては有効な医薬品はまだなく、
治療により筋肉内の痙攣(けいれん)を解く治療が一般的です。
以上、JMPS筋膜性疼痛症候群(MPS) 研究会ホームページ http://www.jmps.jp/より抜粋
また、筋・筋膜性疼痛症候群の考え方で、中核をなすのが、トリガーポイントです。
トリガーポイントについては、こちらをご覧下さい。
トリガーポイント研究所 http://trigger110.net/
トリガーポイント治療で有名な加茂整形外科医院
のホームページはこちらです。
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/
この様に、長引く原因不明の痛みやしびれの正体は、筋肉のトラブルにあると言えます。
☆この筋肉のトラブルを、筋肉のロックと言います。